遠州森町三倉 許禰(きね)神社だより

訪問ありがとうございます。静岡県周智郡森町の北端、三倉に鎮座する許禰神社のブログです。当神社は創建の年代は明らかではありませんが明治6年に浜松県官史調査により延喜式帳に登載されている古社と確認され三倉郷の郷社として定められました。平成27年に御遷座100周年事業にて徳川家康から拝受した「天下和平不生禍亂」の短冊を写した記念石碑を建立しました。ぜひ一度ご覧ください。田舎の小さな社ですが新東名森掛川ICから車で15分ですので   お気軽にお立ち寄り下さい。      静岡県周智郡森町三倉830番地                          

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2014許禰神社だより 葉月(8月)

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 8月は葉月(はづき)新暦では秋にあたるため葉の落ちる月が転じて葉月になった説や稲の穂が張る月から当て字で葉月になったとか諸説あるようですが定かではないようですね。今年は梅雨から夏にかけて全国で異常な雨の降り方があり、被害の大きかった地区もあり我々もいつ何時災害に合うかもしれないので警戒が必要です。
 

 8月2日は三倉町内の「水神祭」と「守明稲荷例祭」を執り行いました。暑い中でしたが関係者の皆様のご参列ありがとうございました。
水神祭は三倉町内で利用している水道水源に感謝しお祀りするものです。守明稲荷神社の起源は定かではありませんが、古くから商売繁盛を中心とした産業振興を祈念して祀られてきたものと思われます。ご存知のようにお稲荷さんですので神饌物には油揚げは欠かせませんね。また「失くし物があったらお稲荷さんに拝んでみなさい」という言い伝えがあるようで「守明稲荷神社にお詣りしたら出てきた!」という人が何人もいます。失くし物があったらぜひ一度お詣りしてみてはどうでしょうか。

 さて今月も許禰神社で祀っている御祭神のお話の続きです。
中村の西宮神社からは事代主命(コトシロヌシノミコト)が合祀されました。中村にも古くから西宮神社が存在し数体の御神体が祀られてきました。このため大正11年の合祀の際には、村に神社は残したいとの事で事代主命のみを合祀したのです。事代主命も日本神話に出てくる神で一般的には大国主命の子として知られていて託宣(神のお告げ)を司る神といわれています。また神話のくだりで国譲りの命を受けた時に釣りをしていたというエピソードから「えびす様」とも呼ばれ海の神、商業の神としても広く祀られています。
 また余談ですが許禰神社本殿の西側に末社がありますが、この社も中村の西宮神社にあったもので合祀の際に移転したものです。
末社とは社格の一つで、本社・摂社・末社の順があり許禰神社でいうと本社(本殿)があり摂社はなく末社があるということです。本社には主たる御祭神が祀られており末社にはその他御祭神にゆかりのある神様が祀られています。